紺碧の向こう

卒論は新海誠論でした

【すずめの戸締まり】ヒロインはロン毛泣きぼくろお兄さん【登場人物解説】

前エントリに引き続き、登場人物について。今回は草太さんです。

『すずめの戸締まり』の情報が発表され、宗像草太のビジュアルが公開されたときの私の感想は「これまでにないキャラが来ちゃったぞ」でした。こんな色っぽいキャラクター、これまでの新海誠作品にはあまりいなかったんですよね。泣きボクロにバチバチまつ毛、肩までの黒髪。細いけどヒョロヒョロしていないいわゆる細マッチョ。こんなの好きになっちゃうよ。

 

【注意】以下ネタバレ

「閉じ師」として全国をまわっているという草太さん。映画冒頭で椅子に姿を変えられてしまいます。

(人外に姿を変えられるストーリーといえば、ディズニー映画の『美女と野獣』が有名ですが、私は見たことがありません。)

そして椅子にされたことで草太さんは「要石」として災厄を封印する役目を背負うことになります。

前エントリで新海作品の「巫女系ヒロイン」について言及しましたが、草太さんは「異質なものとの繋がりを司る」「犠牲になる存在として選ばれる」「本人の意思と関係ないところで全てが決まり、進行していく」という巫女系ヒロインの系譜といえるでしょう。『ほしのこえ』のミカコも『君の名は。』の三葉も同じです。

 

男女平等の時代、男がヒロインでもいいですよね!!